おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
GSX-1100Sアルミ溶接技術
のご案内です。
ネットからのご依頼でオートバイアルミ製燃料タンクの
改修作業を致しました。
材料
アルミ製 詳しくは不詳
工法
・Tig溶接
溶接パラメーター
電源装置:Panasonic YC-300BP4 交流
溶接電流: 110A
交流周波数:200Hz
溶加棒: A5356BY φ1.6,
電極: 純タングステン
シールドガス : Ar
予熱 : NA
まとめ
ネットからのご依頼をいただきました。
GSX-1100Sの特注アルミ製燃料タンクを改修いたしました。
フレームに取り付けるタンクのステーが、割れていたので
アルミ板で補強し、全周溶接をしました。
普段は塗装品を取り扱う事がないのですが、今回は特別対応
させて頂きました。
私の20代に発売されたオートバイで、斬新なデザインで注目が
されたオートバイでした。しかしながら、昭和50年10月の
道路法改正で小型、中型、大型と3段階に区切られ、特に
大型免許は都道府県の運転免許試験場でしか取得できませんでした。
これが大変な事でして、ほとんどのライダーは中型免許取得が
やっとの事でした。大型の試験に何十回もチャレンジして
取得して方もいらっしゃいました。
そんな事でKATANAが発表されたのは、道路法改正後の
5年後1980年でした。日本での発売は少し後の1982年で
規制の関係で750ccでの発売でした。
日本仕様はターゲットデザインが描いた形状とは少し違い、
これも日本の規制でハンドル形状が、オリジナルのかっこいい
セパハンではなく『耕運機』と呼ばれるとんでもない
おかしな形状のハンドルでした。
皆がそんなハンドルは嫌なもんだから、オリジナルの
海外仕様に改造しました。そこで、お上が違反改造車両を
目の敵に摘発し『刀狩り』と恐れられたものです。
当時を思うと今は自由で大らかになりました。
現在、この中古車が人気があるのは、当時乗れなかった若者が、
大型免許証の取得が容易なり、当時憧れていた方の需要があるからです。
RS(Z2),Z1も同じ事ですね。
参考
スズキ「GSX1100S KATANA」誕生の歴史
https://www.autoby.jp/_ct/17407953
HONDA XE75紹介サイト
https://www.a2024t4.com/honda-xe75-1976/
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